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社長挨拶

エレクトロニクス機器の発展と共に

IoT(Internet of Things)のインターネット化は、もうそこまで活用され、人間に例えるならば目・耳・鼻などに相当するセンサーの高度化、とりわけ目に相当するイメージセンサーの解像度は急激に高度化しています。センサーで取り込んだ情報をネットワークからクラウド(コンピューティング)に通信処理し、その結果をアクチュエーターに伝えることでエレクトロニクス機器を制御します。インダストリー4.0でも提唱されている工場の機械の効率的な管理のみならず、私たちの日常の生活の中で電気消費量、空調など多くの情報を基に最も快適且つ効率的な運転が実現されようとしています。
さらに、HV、PHV、そしてEV(電気自動車)はセンサー&ネットワーク&制御の繰り返しで自動運転まで実現しようとしています。 そのようなエレクトロニクス機器の中で、ずっと変わらず用いられているのがパワー半導体と呼ばれるものです。簡単なものでは、最も半導体で原則的なP/N半導体(ダイオード)、トランジスタからPower MOSFET、IGBTなどのスイッチング素子です。
これらは通常ディスクリート(個別)半導体と呼ばれ、単一機能で動作する半導体です。
合わせて電源用IC(グループ会社、トレックスセミコンダクター社の製品)と呼ばれるICが, 供給される電力を制御します。この両者の半導体を生産しているのがフェニテックセミコンダクターです。

フェニテックはユニークなディスクリートファンドリー

フェニテックのビジネスモデルは、いわゆるファンドリーと呼ばれるウェーハレベルでの受託生産を中心としています。半導体業界においては、IDM(垂直統合型デバイスメーカー)と呼ばれる設計開発からウェーハ、パッケージまで一貫で生産する事業形態から、特に半導体製造のウェーハ工程に特化されたシリコンファンドリーの委託が常識になっています。一般的にはIC、LSIにファンドリーの多くが見受けられますが、フェニテックのファンドリーは数少ないディスクリート半導体を主力としており、なおかつ、日本で専業としているのはおそらくフェニテックだけであろうと思っています。
さらにフェニテックがユニークなディスクリートファンドリー企業であるのは、約半分の製品は自社設計品であるということです。自社で設計した製品にはブランドはありませんが、世界中で必要とする多くのお客様に供給しているという事実です。フェニテックは、お客様のニーズを常にウォッチしながら新製品の設計開発に邁進するエンジニアの集団です。

パワーディバイスのファンドリーはフェニテックに

本社のある岡山工場は、旧来からある本社工場に5”(ウェーハ径)ラインで、ダイオード、トランジスタを月産約50,000枚生産しています。また、近くの高月工業団地にある第一工場では、PowerMOSFET、IGBT、CMOS製品を月産で5”30,000枚と6”20,000枚を生産しています。

これらの半導体はエレクトロニクス機器の一部品、いわばネジ、釘に過ぎないとは云えフェニテックで創られたこれらの製品は優れた機能、品質を実現し産業用、車載用、そして医療用機器など多岐に亘り最先端の分野で使用されています。2015年に取得した鹿児島工場は6”でCMOSプロセス0.18μmの生産が可能であり、フェニテックの最新鋭の工場として位置づけて、新たなビジネスを展開しています。ここではより差別化されたプロセスで差別化された特徴のある電源用IC(トレックスセミコンダクター社製品)の生産が既に始まっています。また、トレックスセミコンダクター社では、これから大きな需要の予測されるウェアラブル機器などに求められるより小型で超低消費電力のDC/DCコンバーターなどの特徴ある製品も開発されています。

パワーデバイスに関しては、シリコンの物理的限界が予測され、これに代わるものとしてSiC(シリコンカーバイト)、GaN(窒化ガリウム)、Ga203(酸化ガリウム)などのワイドギャップ化合物半導体が開発されています。フェニテックではSiCを用いたショットキーダイオードの開発を促進しています。
近い将来、車は電気自動車(EV)が急成長すると予想されますが、多くのモーターを少ない電力で効率よく駆動することが重要となります、SiCデバイスは多くの電力をより小さな構造で効率よく作れることから必需品となります。
フェニテックはSiCデバイスの開発はもちろん、SiCのファンドリービジネスも既に開始しています。ご希望のお客様には、私共のSiCのFabをご自由にお使いいただくことがビジネスモデルでもあります。

フェニテックは、このような省エネ志向のパワーデバイスを日本で生産することによって、地球環境の保全に貢献できることを願っています。